Smiley face
写真・図版
千葉県

 日本高校野球連盟と朝日新聞社が高校野球の発展や選手の育成に尽くした指導者に贈る「育成功労賞」の表彰式が15日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、千葉県高野連会長で安房高校(館山市)校長の早川貴英さんが表彰された。

 表彰式には全国47都道府県の受賞者49人のうち9人が臨み、早川さんは安房高のユニホーム姿で記念の盾を受け取った。

 同校の卒業生で、1996年に母校の監督に。「野球を通じて人間的に成長してほしい」との思いで指導を続けた。2007年夏に県4強となり、新チームで挑んだ秋は準優勝。08年の選抜大会に21世紀枠で初出場を果たした。今回16年ぶりに甲子園の土を踏んだ。

 22年から県高野連会長としてリーダーシップを発揮してきた。今年の千葉大会では選手の健康を考え、一部の試合の開始時刻を早めるなど暑さ対策に努めた。早川さんは「再び甲子園に立てるとは思っていなかったので感無量。高校野球に育てられたので、これからも恩返ししていきたい。毎年参加チームが減るというのは残念だけど、どこかで止めて活気ある高校野球ができたらと思う」と話した。(杉江隼)

共有