今年も各地で水難事故が相次いでいる。海水浴場で遊泳者らの安全を見守るライフセーバーは人員不足で、AIやドローンを活用する動きが出てきている。
静岡県下田市の白浜大浜海水浴場ではこの夏、ドローンを使ったパトロールが導入されている。
目視が難しいエリアも監視できるうえ、おぼれた人が出た場合には、場所をリアルタイムの映像で把握できるため、救助者が迅速にたどり着くことができるという。
陸地から放送していた注意喚起を海側から遊泳客に届けることもできるようにもなった。
AIとウェブカメラで潮の流れを把握
AIの活用も始まっている。「海辺のみまもりシステム」は、日本ライフセービング協会と中央大学の開発で、2019年から運用を開始。今年7月末時点で静岡、神奈川、福井、千葉の4県にある5カ所の海水浴場で運用されている。
システムでは海岸に設置されたウェブカメラ画像をAIがリアルタイムで解析し、沖に向かって潮が流れる離岸流の発生を自動検知する。離岸流の発生エリアに人が流されると、ライフセーバーのスマートウォッチに救助要請が届く仕組みになっている。
■ライフセーバーの人員不足が…