石川県水産総合センター(能登町)は、小型釣り船による能登半島沖のスルメイカの水揚げ状況を発表した。今年5月1日~7月20日の水揚げ量は157㌧となり、過去5年(平均1795㌧)と比べて最も少なかった。
同センターによると、水揚げ量が少なくなった理由として、二つの要素が考えられるという。
一つ目は、スルメイカの分布や回遊の変化だ。能登半島沖の大和堆(やまとたい)は好漁場とされるが、同センターの調査船「白山丸」が6月12日~18日に大和堆周辺で行った調査では、釣り機1台の1時間あたりの捕獲匹数は平均0・11匹で、過去5年の平均1・31匹を大きく下回った。
二つ目は海水温の上昇に伴う…