Smiley face
写真・図版
1972年に販売が始まった上郷ネオポリス=横浜市栄区、大和ハウス工業提供

ニュータウン再生:中

 横浜市栄区の戸建て団地「上郷ネオポリス」。6月中旬、団地内のコミュニティー施設「野七里(のしちり)テラス」を訪れると、お年寄り向けのスマホの教室が開かれていた。併設のコンビニで買った飲み物を手に話し込む住民の姿もある。

 JR港南台駅から路線バスで約20分。上郷ネオポリスは大和ハウス工業が東京のベッドタウンとして開発し、1972年から販売が始まった。東京ドーム約10個分の広さに、約870世帯が暮らす。

 マイホームを求めた世代は高齢化し、65歳以上の住民が占める割合は約50%に上る。大都市にありながら、コミュニティーの維持が難しいとされる「限界集落」の水準だ。団地にあった小学校は06年に閉校し、商店街も姿を消した。地域のつながりの希薄化が課題だった。

写真・図版
開発当時の上郷ネオポリス=大和ハウス工業提供

 14年、大和ハウス工業は別…

共有