Smiley face
写真・図版
消費者物価指数の推移

 7月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品をのぞく総合指数が108.3となり、前年同月より2.7%上がった。これで上昇が2年11カ月続いたことになり、伸び率は3カ月連続で前月より拡大した。日本銀行は物価上昇の目標を「2%」としているが、それを上回る水準の物価高になっている。

 総務省が23日に発表した。足元の物価高の主因は、電気・ガス代の値上がりだ。電気代は、5月に再生可能エネルギーの普及を促す賦課金が引き上げられた影響で前年同月より15%近く上昇。6月には政府の補助が縮小されて13%超上がった。7月はその補助がなくなって22.3%アップした。

 電気代の上昇率が20%台になるのは昨年1月以来だ。第2次石油危機の影響が残る1981年3月は40%台だったが、その後では最も高い伸びとなった。同様に補助がなくなった都市ガス代も7月は10.8%上がった。

 7月はコメの値上がりも目立…

共有