山口県美祢市特産の二十世紀梨「秋芳梨」の出荷が22日に始まった。生産販売協同組合の選果場(同市秋芳町別府)で初荷出発式があり、トラックで県内各地の市場に発送された。
戎(えびす)隆明組合長は式のあいさつで、カメムシの大量発生や7月末以降の少雨などに悩まされたが、「大玉で糖度の高いナシに仕上がった」と話した。糖度は11.36(昨年までの10年平均11.18)で甘いという。
出荷は9月中旬ごろまでの予定。組合員の高齢化が進み、生産者は23戸と昨年より6戸減ったため、出荷量は昨年より2割弱少ない280トンの見通し。(大室一也)