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 9月に台湾で開幕する野球のU18(18歳以下)アジア選手権に出場する高校日本代表は26日、関西圏内のグラウンドで練習を行った。

 ブルペンには、今夏の全国高校選手権決勝で投げ合った京都国際の中崎琉生(るい)と、関東第一の坂井遼の両エースが初めて入った。他にも、身長198センチの大型左腕・東海大相模の藤田琉生(りゅうせい)や、1年生から広陵の背番号1を背負った高尾響といった、世代屈指の投手たちが投球練習で汗を流した。

 特に周囲を驚かせたのが、関東第一の坂井だ。威力のある直球を何度も投じ、捕手のミットを力強く鳴らした。

 球を受けた選抜王者・健大高崎の箱山遥人は「(球速は)140キロ台後半は出ていた」とし、「初速からベース板の上まで、しっかりと勢いのあるボールが来ていて、すごく魅力がある。変化球も(打者の)手元まで変化しないところがよかった」と絶賛した。見守っていたプロ野球の球団スカウトの1人も「指にかかったときの球は1軍レベル」とうなずいた。

 23日の決勝で登板した坂井は、「(チームに合流してから)2日間はコンディションを整える期間があったので、腕を強く振ることができた」とうなずき、「100%に近い状態」と、体のケアをしてくれたスタッフに感謝した。

 27日にある関西学生野球連盟選抜との練習試合で登板するとみられる。坂井は「投げる機会があるならば、チームの足をひっぱらないようにしっかりしていきたい」。(室田賢)

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