茨城県つくば市の五十嵐立青(たつお)市長(46)は26日、11月の任期満了で支払われる退職金の金額を、市民のインターネット投票で決めると発表した。市長の業績を市民が0~100点の間で10点刻みで評価し、その平均点を退職金に反映させる。
ネット投票ができるのは、有効な電子証明書を備えたマイナンバーカードを持つ15歳以上の市民で、約13万人に上る。市のアプリをスマホにダウンロードして投票する。
金額は、投票による評価の平均点を市長の月給額にかけ合わせて算出する。法律上、退職金をゼロにできないため、支給額は最低額の22円から満額の2039万4千円の間で決まる。市によると、市民のネット投票を首長の退職金に反映する試みは全国初という。
つくば市では10月27日に市長選が予定され、3期目をめざす五十嵐氏と、新顔の自民党県議星田弘司氏(50)が立候補を表明している。市は9月議会に、関連条例案を提案。可決されれば、五十嵐市長の任期内の11月1~11日、ネット投票を実施する。
「退職金ゼロ」を掲げて初当選
市長選後の実施について五十…