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広島で学んだことを発表する中学生ら=三重県伊賀市上野丸之内

 三重県伊賀市の「非核平和推進中学生広島派遣事業」に参加した市内の中学3年の10人が25日、学んだことを報告した。

 中学10校から1人ずつ選ばれた10人は5~6日、広島へ派遣され、平和記念式典に参列。90代の被爆者男性から話を聞き、原爆ドームや広島平和記念資料館などを訪れた。

 25日に伊賀市のハイトピア伊賀であったイベント「ひゅーまんフェスタ2024」の中で参加者約100人の前で1人ずつ発表。緑ケ丘中の長辻唯花さんは「戦争を許さないとの意志が芽生えた」、城東中の小川紗雪さんは「自分に覚悟が足りなかったと気づいた」、上野南中の松生彩希さんは「これまで深く理解できていなかった。悲惨さが心に染みた」、島ケ原中の井村天喜さんは「式典の『平和への誓い』にあった言葉『願うだけでは、平和はおとずれません』が心に刺さった」などと話し、全員が、学んだことをほかの人たちに伝えていきたいとの意欲を示した。

 岡本栄市長は「原爆が投下された場所で身近なこととして感じ取れたと思う。ぜひ伝えていってほしい」と語りかけた。(小西孝司)

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