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スリランカ戦に先発した桜井椿稀=2024年9月3日、天母球場、大坂尚子撮影

 野球の第13回U18(18歳以下)アジア選手権第2日は3日、台北などで1次リーグ3試合があり、B組の日本はスリランカとの第2戦に20―1(5回コールド)で勝ち、2連勝で2次リーグ進出を決めた。

 日本は一回に浜本遥大(広陵)の犠飛で先制。四回に徳丸快晴(大阪桐蔭)、五回は高山裕次郎(健大高崎)がランニング本塁打を放つなど、2回連続で打者一巡の攻撃を見せた。4日は1次リーグ最後となるフィリピン戦がある。

「大谷ルール」で桜井が活躍

 桜井椿稀(鶴岡東)が投打の「二刀流」で活躍した。先発投手兼6番指名打者で出場。投げては130キロ台の直球を軸に、二回まで4者連続を含む5奪三振。三回は失策も絡んだが最少失点にとどめ、3回1失点にまとめた。

 先発投手がマウンドを降りた後も指名打者で出場できる「大谷ルール」を適用し、降板後はバットで貢献。2安打2打点を挙げた。「チームメートからも投手の時は専念していいと言われたので、それぞれ100%でいけた」

 左腕はエースで4番として今夏の甲子園に出場した。2回戦で延長タイブレークの末に早稲田実に敗れたが、2試合を1人で投げ抜き2失点、打っては7打数3安打2打点の活躍だった。

 代表メンバー18人のうち、野手は10人(捕手2人、内野手5人、外野手3人)。ベンチに残るのは捕手と内野手1人ずつで、不測の事態を考えると、小倉全由監督も野手を指名打者では使いづらいと話す。少ない人数の中で打撃も良く、外野もできる桜井の存在は大きい。

 「大谷ルール」で出場するのは桜井も初めて。「不思議な部分はある」としつつも「任された役目を責任を持ってやりたい」。(台北=大坂尚子)

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