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定例会見で加計学園への回答書について説明する越川市長=2024年8月28日午後1時30分、銚子市役所、根岸敦生撮影

 千葉科学大(千葉県銚子市)を運営する学校法人加計学園(岡山市)から、公立大学法人化の要望を受けていた銚子市の越川信一市長は8月28日、市が設置した検討委員会が「公立大学化はリスクが高い」とした答申書の内容に沿って、同法人側と話し合いを再開する方針を明らかにした。同日付で回答書を郵送した。入試の出願が9月9日から始まるなど、日程が迫っていることに配慮した。市議会議員協議会と定例会見で明らかにした。

 回答書は、公立大学化問題についての対応を協議してきた検討委員会の答申書をもとに、公立大学法人化は銚子市の財政の持続可能性に直接影響を及ぼす可能性が高く、今後も加計学園の経営努力で運営を継続するか、他の学校法人へ事業譲渡することを求めている。

 ただ、私立大学としての存続が難しいことが確認された場合、大学閉鎖を避けるための措置として、公立大学法人化に移行するのに伴って、必要な建物・設備を市に無償譲渡することや、安定的な大学運営に必要な金融資産の市への移行など、5条件をもとに話し合いをするとした。

「5条件に関して安易な妥協はしない」

 越川市長は定例会見で、同大…

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