Smiley face
写真・図版
三ツ星勝実警部補(後方)の指導で壊れた前照灯の復元に挑む、左から中野颯佑さん、廣谷修さん、南部一太さん=2024年9月3日午後1時27分、鳥取県岩美町浦富、奥平真也撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 警察官の仕事ってどんなことするの?――

 鳥取県岩美町立岩美中学校の2年生3人が職場体験学習で3~5日の3日間、鳥取署岩美幹部派出所(同町浦富)などで警察の仕事を学んだ。ひき逃げ事件の遺留品復元や指紋採取に挑戦した。

 同校は2年生を対象に毎年、「職場体験学習わくわくチャレンジ in IWAMI」を開いている。自分の進路を考え、地域への感謝を育むことなどが目的で、約90人が警察のほか町内の高齢者福祉施設、保育園、スーパー、窯元などで体験した。

 警察を選んだのは中野颯佑(そうすけ)さん、廣谷修さん、南部一太さんの3人。岩美幹部派出所係長の三ツ星勝実警部補が指導した。

 遺留品の復元体験では、ひき逃げ現場を想定し、派出所横のガレージに散乱した前照灯の破片を集めた。14個の破片をつなぎ合わせるのに難航。3人で協力してつなぎ目を合わせようとしてもなかなか一致せず、復元するのに30分以上かかった。ジグソーパズルと違い、「元の形」が分からないため苦労しているようだった。

 続いて、指紋採取を体験。空き瓶や空き缶に、専用の粉末をハケでつけて指紋を浮き上がらせた。それを転写シートに張り付けると紋様がくっきり写り、3人とも驚いた表情を見せた。

 三ツ星警部補は「優秀な人材を確保することは県警としても目標。興味をもってもらい、警察官を目指して欲しい」。

 南部さんは「指紋採取は面白かった。いい経験になったので、警察官になりたいと思った」。廣谷さんも「僕らと違って警察官は破片を集めるのもヒントも無しなので、大変だなと思った。将来の仕事は決まっていないけど、警察官もやってみたい」と、それぞれ興味を示していた。(奥平真也)

共有