タクシーの運転手不足の解消を目指して8日に始まったライドシェア。初日は準備が間に合わず、車両を用意できなかったタクシー会社も。「スロースタート」となったライドシェアは、根付くのだろうか。
日本交通(東京都千代田区)ではこの日、約50人がライドシェアの運転手として稼働し、サービスを提供できる午前7~11時で約300組の利用があった。同社秘書広報室の土屋真吾さんは「特にトラブルはなく、スムーズだった」と話す。
同社は国土交通省から解禁の通達などを受けて3月下旬ごろから急ピッチで運転手向けの研修を進めたという。土屋さんは「この数週間はバタバタだった。無事解禁を迎えられ、胸をなで下ろしている」。
ライドシェアに乗るには、「GO」や「S・RIDE(エスライド)」などの配車アプリで予約する。国交省が定めた時間帯に限り、乗車地と降車地のどちらかを対象地域内で指定すると、事前に料金が示される。目的地に到着した際、キャッシュレスで支払う仕組みだ。渋滞して乗車時間が長引いても、逆に早く着いた場合も料金は変わらない。
タクシーのような「流し」の営業はしないため、「あんどん」やメーターもない。
多くのアプリは、ライドシェアを「含む」「含まない」を選べるようになっている。「含む」を選んだ場合、タクシーかライドシェアのどちらかが配車されるが「ほとんどの確率でタクシーが配車される」(GO広報)という。
記者は、ライドシェアを指定…