内閣府が9日に発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP)2次速報は、物価変動の影響をのぞいた実質(季節調整値)で直前の四半期(1~3月期)より0.7%増えた。この状態が1年間続いた場合の年率換算は2.9%増で、1次速報の年率3.1%増から下方修正となった。個人消費や設備投資がやや下ぶれした。
最新のデータを取りこみ、先月に発表した1次速報を改定した。認証不正問題があった自動車の出荷が再開された影響が大きく、2四半期ぶりのプラス成長は維持した。ただ、消費の勢いがまだ強くないことを裏づける結果となった。
GDPの5割超を占める個人消費は、1次速報の1.0%増を0.9%増に改めた。菓子類や外食の消費が推計値を下回ったことを反映した。設備投資も0.9%増から0.8%増に引き下げた。輸出は1.4%増から1.5%増に上方修正したが、輸入は1.7%増で変わらなかった。
一方、物価の動きを反映した…