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世界メジャーを制した一力遼棋聖を空港で出迎え 帰国会見〝遼神〟「気恥ずかしい」【第10回応氏杯】=北野新太、杉村和将撮影

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世界戦優勝の記念トロフィーを掲げる一力遼棋聖=2024年9月9日、東京都千代田区の日本棋院、杉村和将撮影
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 囲碁の世界メジャー棋戦「第10回応氏杯」を制した一力遼棋聖(27)が9日、東京都千代田区の日本棋院で帰国後の初会見に臨んだ。一力棋聖は「昨日優勝して今日ここにいるのが不思議な感じ」と笑い、「表彰式でトロフィーを掲げたり、多くの方に祝福して頂いたりして優勝の実感が湧いてきた」と語った。

 今後の目標について一力棋聖は「これから二つ三つと優勝を重ねていくのは大変なことと思うが、世界戦に出してもらう機会は増えているのでチャレンジしていきたい」と意欲を示した。

 中国で「遼神」と呼ばれている一力棋聖。その呼び名について問われると、「いつからかそう呼ばれて少し気恥ずかしい気がする」と苦笑い。そのうえで「中国では日本より若い層の囲碁熱の高さを感じる。理想としては日本でももっと若い世代に囲碁に関心を持ってもらえたらうれしいなという気持ちです」と語った。

 優勝賞金は40万ドル(約5700万円)。使い道を尋ねられると、一力棋聖は「考えていなかったが、囲碁界の発展に役立てることに使えればいいかなと思っています」と笑顔を見せた。(杉村和将)

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