和歌山県内の露地物の温州ミカンで、最も早く出回る「極早生(ごくわせ)」の収穫が紀南地方で始まった。
田辺市の前川和也さん(61)のミカン畑では11日、朝から強い日差しの下、色づき始めた品種「日南(ひな)の姫」を一つひとつハサミを使って丁寧に摘み取っていた。
JA紀南によると、心配された8月下旬の台風の被害もなく糖度や酸度の品質は平年並みという。前川さんは「おいしく仕上がっている。多くの人に味わってほしい」と話していた。
極早生ミカンの収穫は、主力の「日南1号」など10月いっぱいまで続く。京阪神を中心に出荷される。(勝部真一)