【動画】米同時多発テロで亡くなった客室乗務員の同僚たちを追悼するため、歩くポール・ベネトさん=「ポーリーズプッシュ」提供
日本人24人を含む計2977人が犠牲となった2001年の米同時多発テロから11日で23年が経った。追悼の形はさまざまだが、ひたすら歩くことで思いを伝える男性がいる。ボストンからニューヨークの世界貿易センター(WTC)跡地まで300キロを超える距離を踏破した。
- 8キロ離れた学校にいた9月11日 同時多発テロで「世界逆さま」に
8月下旬、指定された米コネティカット州のホテルで、ポール・ベネトさん(65)が迎えてくれた。8月18日にボストンを発ち、この日は数少ない休息日だった。連日20キロ近く歩いているが疲労感はないといい、前夜も大きめのピザ1枚を平らげたと笑顔で語る。
30年以上空の上で勤務した元客室乗務員で、01年はユナイテッド航空で働いていた。9月10日には翌日にハイジャックされる175便で勤務し、午後8時すぎにボストンに戻ってきた。
私が機内にいたら……
9月11日午前9時3分、1…