「勧進帳」(C)松竹 夜は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」。「花渡し」を経て、大作「吉野川」は尾上松緑の大判事と坂東玉三郎の太宰後室定高(さだか)。長く不和の間柄の両家で、久我之助(こがのすけ)(市川染五郎)と雛鳥(ひなどり)(尾上左近)が恋仲となる。蘇我入鹿の恐怖政治の下で若い2人は臣従を拒み、逡巡(し…