福島県郡山市で1974年夏に開かれた、日本の大型野外ロックフェスの原点ともいえる「ワン・ステップ・フェスティバル」。その50周年を記念してこのほど、当日のライブ演奏から抜粋・編集した40曲入りのCD3枚とDVDの50周年記念セットが発売された。日本のロック草創期の熱気が伝わり、音楽ファンの心が揺さぶられる内容だ。
同フェスは、郡山でミニコミ誌「ワン・ステップ」を作っていた故・佐藤三郎さんが発案。69年に米国で開かれた音楽イベント「ウッドストック・フェスティバル」の模様を記録した映画を見て、衝撃を受けたのがきっかけだった。
ミュージシャンで音楽プロデューサーの内田裕也と、東芝EMIでビートルズなどを担当していた石坂敬一がプロデュースを担い、4年がかりで実現。74年8月4~10日に計41組のアーティストが出演し、全国から7万人の観客が集まった。
出演者の多くはノーギャラだったが、日本のロックシーンの開拓者といえる豪華な出演者がそろった。
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