自民党は16日、党総裁選(27日投開票)の候補者9人による公開討論会を金沢市内で行った。地方の若手議員や党員らで構成する青年局と女性局が主催。地方創生や地方の声が反映されづらい総裁選のあり方などの課題について議論した。
候補者への質問で、青年局の代表者は「都市部に人・モノ・お金が集中し、地方が疲弊している。若者の人口流出への具体策は」と投げかけた。
第2次安倍政権で地方創生相をつとめた石破茂元幹事長は、「若い女性が定着しない。若い女性に選んでもらえる地方とは何だということを突き詰めて考えないと答えはない」と述べた。小泉進次郎元環境相は「若い方がこの街に育てられた、支えられた、応援されたっていう、郷土愛を持つきっかけをつくる地域づくりが大事だ」と主張した。
高市早苗経済安全保障相は「大学進学と就職で故郷を離れる人が圧倒的に多い」とし、地方大学の特色づくりや、そこで生まれた技術を地方の産業界で共有していく必要性を訴えた。河野太郎デジタル相は「首都圏から高等教育を地方へどんどん移していくことを本気でやらなきゃいけない」と主張。国立から始め、私立にも地方への移転を誘導していく考えを示した。
小林鷹之前経済安保相は「地方経済を支えているのは中小企業。確実に賃上げができるように価格転嫁を徹底する」と述べ、関係法を改正するとした。また、国が設定できる保育や介護などの公定価格を引き上げる制度も導入するとした。
総裁選のあり方についても議…