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茨城県警本部

 茨城県警は、葬儀で留守になった家を狙い空き巣などを繰り返していたとして男3人を逮捕、水戸地検に送検して捜査を終えたと18日発表した。

 県警によると、3人は2017年以降、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、奈良、大阪の7府県で、空き巣など88件(被害額約1億1600万円相当)の窃盗事件に関与した疑いがあるという。新聞の「おくやみ欄」で葬儀や通夜の日程を確認したり、住所が載った地域の情報誌を使ったりするなどして、空き巣に入る家を決めていたという。

 今年2、3月に窃盗や住居侵入容疑で逮捕されたのは、茨城県日立市久慈町7丁目の建設作業員、斎藤秀貴容疑者(49)ら県内在住の男3人。斎藤容疑者らは昨年9月、同県坂東市の2住宅に侵入、現金や財布など計約158万円相当を盗むなどした疑いがある。3人ともに容疑を認めているという。

 盗んだ自動車で各地を移動しており、ナンバープレートの車両番号を偽装するなどして、犯行の発覚を遅らせていたとみられるという。被害品は約1600点にのぼり、「換金して生活費や遊興費に充てていた」と話しているという。(古庄暢)

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