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高田馬場駅前の「BIGBOX高田馬場」=2024年9月12日、東京都新宿区高田馬場1丁目、木佐貫将司撮影
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 高田馬場駅(東京都新宿区)前の象徴でもある大型商業ビル「BIGBOX(ビッグボックス)高田馬場」の建て替えを区が求めていることが分かった。当時若手建築家だった黒川紀章氏が設計を担い、今年で開業50年。早稲田大学の学生の集合場所などとして、長年親しまれてきた高田馬場の顔が大きく変わる可能性が出てきた。ビッグボックスを所有する西武グループは、どのように考えているのか。

 区関係者らへの取材で分かった。区は現在、高田馬場駅周辺で再開発事業を計画している。2022年7月に区が策定した「高田馬場駅周辺エリア まちづくり方針」によると、コンセプトは「誰もが自分の歩幅で成長できる高田馬場」。高齢者や障害者に配慮した再開発にする計画だ。

 自動車や歩行者が滞留しがちな駅前広場の面積を広げるなど、「歩行者中心」の考えで再整備し、地下鉄の乗り場と直通させることを検討。周辺のビルを改築し、エレベーターやエスカレーターで建物内部を経由し、歩かずに上れるようにしたりすることも案に挙がっている。高低差の大きい坂道となっている駅前通りの歩きにくさを解消するためだ。

 この計画のカギとなるのがビッグボックスだ。

 高田馬場駅の象徴である「ビッグボックス」について、新宿区が建て替えを求めていることが取材でわかりました。所有する西武グループ側はどのように考えているのか。早稲田大学の学生らに親しまれた駅前の姿が大きく変わることになるのでしょうか。

 駅前広場の拡張や坂道対策の…

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