立憲民主党代表選は22日、選挙戦最終日を迎えた。候補者4氏は経済動画メディア「ReHacQ(リハック)」のユーチューブ番組に出演。「最後の訴え」を行い、それぞれの強みや実績などをアピールした。新代表は、23日午後の臨時党大会で選出される。
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野田佳彦元首相(67)は「外交や予算編成、危機管理は他の3人より一日の長がある」と述べ、政権運営の経験値の高さを強調。官房長官として東日本大震災に対応した枝野幸男前代表(60)は、「暮らしと経済、民主主義の危機に経験を生かして先頭に立っていきたい」と述べた。
泉健太代表(50)は、代表を務めた3年間の実績に触れて、「(自分なら)党を再生し、政権交代に向かっていける」と主張。当選1回の吉田晴美衆院議員(52)は「今の政治に欠けているのは女性の力をどう引き出すか。女性をどう応援していくかは成長戦略だ」と訴えた。
4候補はともに次期衆院選での政権交代を掲げる。そのための野党連携のあり方のほか、外交・安全保障、エネルギー政策、物価高対策などが争点となっている。
代表選は、1人2ポイントの国会議員票272ポイント、1人1ポイントの国政選挙公認候補予定者98ポイントのほか、比例配分される地方議員185ポイントと一般党員・協力党員185ポイントを合わせた計740ポイントで争う。
地方議員と一般党員・協力党員の「地方票」が全体の半数のポイントを占める。23日の臨時党大会では、国会議員、公認候補予定者が投票する前に、「地方票」の結果が発表されるため、国会議員たちの判断に影響を与える可能性がある。
最初の投票で過半数に達しなければ、上位2人による決選投票となる。決選投票は、国会議員と国政選挙の公認候補予定者、各都道府県連の代表者が投票する。国会議員272ポイント、公認候補予定者98ポイント、各都道府県連代表者47ポイントの計417ポイントを争う。決選投票では国会議員の動向が勝敗を左右することになる。(小林圭)