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記者会見に臨む日銀の植田和男総裁=2024年9月20日午後、東京都中央区、柴田悠貴撮影

 日本銀行の金融政策の説明は往々にしてわかりにくい。科学的でも論理的でもない説明がしばしばある。

 だから米欧の中央銀行のように先行きの金融政策の変更可能性が読めず、予測不能だ。

 その結果、日銀が政策変更するたびに金融市場やマスメディアは「サプライズだ」と騒ぐことになる。

 この「わかりにくさ」の根源は、ここまで物価高が続いているのに日銀がいまだに「金融緩和」を続けていることにあるのではないか。

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 どの国の中央銀行も基本的には、物価が上昇すれば金融引き締め(金利引き上げ)をするし、物価が下がれば金融緩和(金利引き下げ)をする。それが常識だ。

 ところが日銀は物価高のもとで逆に「超」や「異次元」の形容詞がつく緩和をずっと続けてきた。

 総務省が20日に発表した8月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比で2・8%という高い上昇率だった。日銀の2%インフレ目標を29カ月連続で上回ったことになる。

いまや日本は米国や欧州と変わらない物価上昇率

 ここまで目標クリア月が続く…

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