■歌舞伎俳優・片岡仁左衛門 《坂東玉三郎の養父・守田勘弥に勧められ、家の芸「廓文章(くるわぶんしょう)」の伊左衛門も20代で演じた。上方情緒あふれる二枚目役だ》 うまい下手は別として、若いエネルギーで気持ちを入れてやれば出来る――という役ではありません。とにかく、柔らかい風情が必要です。「今…