目の前に淡路島を望み、見上げれば明石海峡大橋が迫り来る。ここは兵庫県立舞子公園の一角。名勝・舞子浜のすぐそばに、青々とした天然芝が敷かれたのは昨年12月暮れのことだった。
大型トラックで運び込まれたのは、ロール状に巻かれた約500キロの天然芝220個分。土の見えていた2200平方メートルの広場は、鮮やかな緑の芝生に生まれ変わった。
これだけの天然芝を張れば、数千万円はかかるという。だが実際は400万円ほどに収まり、すべて「県民まちなみ緑化事業」の補助金でまかなえた。
なぜ安かったのか。
「甲子園ボウルで使った天然…