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朝日新聞ポッドキャスト「新聞をめくろう!」の出演者が記事をテーマに意見や思いを語った=東京・築地の朝日新聞社

 朝日新聞の音声メディア「朝日新聞ポッドキャスト(朝ポキ)」が23日、リスナーとの交流イベント「PODCAST MEETING2024」を東京・築地の朝日新聞東京本社の読者ホールで開いた。抽選で選ばれたリスナー約70人が参加した。番組に出演する記者やリスナー同士で感想を語り、新聞製作の裏側を体験した。

 イベントは2部構成で、1部は人気番組の「新聞をめくろう!」「編集マニア」の出演者らが登壇。「新聞をめくろう!」ではイベント当日の朝刊の記事から、リスナーの投票で話すテーマを選んだ。リクエストが最も多かったのは、くらし面の「喪の旅」の記事だった。配偶者に先立たれた人の集まり「没イチ会」を主宰する小谷みどりさんの生き方について「ポジティブな言葉がとても素敵」などとリスナーから感想が寄せられ、MCの今永諒デスクを中心に、神田大介・チーフMCも加わって、家族の「死」や「寂しさを感じる瞬間」について意見を交わした。参加者全員に新聞が配られ、記事を紹介するたびに新聞をめくる音が会場に響いた。

 「編集マニア」では、実際の紙面編集に使っている端末の画面を初めて公開し、参加者の前で記念号外づくりを実演した。ベテラン編集者の安藤英樹デスクらが、見出しに使うフォントや背景の選び方、ハコと呼ばれる一行の文字数を変えて記事を目立たせる方法などについて実際の画面を使いながら解説した。号外のメインの見出しはリスナーがつけた「広がる 朝リスの輪」。メイン写真は、参加者全員が「わ(輪)~!」と唱和した瞬間の写真を使った。号外は終了後に参加者に配った。

 2部は交流会で、リスナーが中心となって企画。交流ブースのMCはリスナーが担い、カードでひいたテーマをもとに、朝ポキを聴き始めたきっかけ、好きな番組や出演者などについて語り合った。座談会ブースでは、リスナーから反響の多かった番組に出演した乗京真知・福井総局長兼国際報道部員、若松真平編集委員が参加した。取材の裏話や、苦労話などについてリスナーからの質問に直接答えていた。ほかにも、紙面製作を練習する「写経」の体験ブースがあり、参加者が新人編集者になった気分で、紙面作りを楽しんだ。

 参加者からは「新聞は1人で読むばかりだったので、みんなで同じ記事を読むのはとても新鮮な体験だった」「サクサク紙面が作られる様子に驚いた」との声が寄せられた。

 朝日新聞ポッドキャストは(https://www.asahi.com/special/podcasts/)から。音声プラットフォームのSpotifyや、Apple Podcastなどでも配信している。(南日慶子)

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