宮内庁は26日、天皇、皇后両陛下が能登半島での豪雨災害に深く心を痛め、お見舞いの気持ちを侍従長を通じて石川県の馳浩知事に伝えた、と明らかにした。両陛下は、被災者の苦労や厳しい状況の中で復旧にあたる多くの人々を案じており、今週末の能登半島訪問が取りやめとなった長女愛子さまも同じ気持ちを抱いているという。
側近によると、両陛下と愛子さまは、年初の震災からの復旧・復興への歩みを進める中で、大きな被害が生じたことに心を痛め、豪雨災害の犠牲者への哀悼の気持ちや災害対応に尽力している関係者へのねぎらいと励ましを含めたお見舞いの気持ちを25日、馳知事に伝えた。
また、豪雨災害が起きる前に予定されていた愛子さまの視察が取りやめになったことを受け、準備を進めてきた関係者への感謝とねぎらいも併せて伝えたという。お三方は、愛子さまの訪問を心待ちにしていた人が多くいることをありがたく思っているという。ただ、地震に加えて豪雨にも見舞われた人々の気持ちを踏まえると、側近は計画の再検討は「現時点では未定と言わざるを得ない」と述べるにとどめた。(河崎優子、中田絢子)