Smiley face
写真・図版
山下公園側から望む横浜ベイブリッジ=2024年9月20日、横浜市中区、小林直子撮影

 東京湾に浮かぶ本牧ふ頭(横浜市中区)と大黒ふ頭(鶴見区)を結ぶ横浜ベイブリッジが27日、開通から35年を迎える。

 全長860メートル。上を首都高湾岸線、下を国道357号(2004年開通)が走る二層構造。青い海を背景に真っ白なH型の主塔がすっくと立つ、横浜のシンボルだ。

 ベイブリッジの設計や建設に携わった首都高速道路(東京)の元社員、和田克哉さん(80)は当時をこう振り返る。

 「私たちは横浜の『ふるさと』をつくりたいと思っていたんです」

 ベイブリッジは、みなとみらい21地区や港北ニュータウンなどとともに、1960年代に横浜市の飛鳥田一雄市長(当時)が掲げた「六大事業」の一つ。首都高速道路公団(現在の首都高)が発注者となり、80年に着工した。

 当時、高度経済成長期で悪化した市街地の渋滞緩和に加えて、「新しい横浜のシンボル」をつくるという狙いもあった。

技術面では「挑戦の連続」だった

 そのため、構造や景観上の課…

共有