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ミャンマーの首都ネピドーで2023年3月27日、国軍の式典に参加するミンアウンフライン最高司令官=AP

 3年前のクーデターで全権を握る国軍と武装勢力の間で内戦状態が続くミャンマーで、国軍が26日夜、武装勢力側に総選挙への参加と政治的解決を呼びかけた。安定化に向けて態度を軟化させた格好だが、武装勢力側はすぐさま反発している。

 国軍は声明で「国家に反抗してきた少数民族武装勢力やテロリストのPDF(国民防衛隊)は、攻撃を放棄し、政党政治や選挙を通じて問題を解決するよう求める」と述べた。

 2021年に国軍がクーデターで権力を掌握後、反発する勢力が抵抗を開始。民主派武装勢力のPDFや、自治拡大などを求めて長年国軍と戦闘を続けている少数民族武装勢力が連携し、攻勢を強めてきた。武装勢力を「テロリスト」と批判し抑え込みを徹底してきた国軍が、特にPDFに政治的解決を呼びかけるのは異例だ。

 国軍はクーデター以来総選挙…

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