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輪島市では25日から水害廃棄物の受け入れが始まり、廃棄物の仮置き場には、泥にまみれた家具や家電などが次々と運び込まれた。=2024年9月27日午後3時28分、石川県輪島市、柴田悠貴撮影
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 能登半島地震の被災地を襲った記録的な大雨から28日で1週間となった。消防などによると、死者は11人に上り、少なくとも4人の行方や安否がわかっていない。住宅被害は石川県輪島市や珠洲市で多数あったと見られるが、県はいまだ「調査中」とし、被害の全容は見えていない。

 県は27日、ピーク時に115地区あった孤立集落が「実質的に解消」したと発表した。豪雨で臨時休校となった輪島市内の12小中学校のうち、26日に再開した10校に続き、同市町野地区の2小中学校は10月1日から隣の能登町内の学校で合同授業を受ける形で再開することが27日決まった。

 県によると、27日時点で、輪島、珠洲両市と能登町の1次避難所27カ所で計456人が避難生活を送る。元日の地震による避難者も24カ所に計249人いる。県は今月末に予定していた地震による1次避難所の解消は難しくなったとしている。

 3市町の4253戸で断水、約890世帯で停電が続く。県管理の道路18路線の29カ所が通行止めのままだ。

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 県は、輪島市に加え、珠洲市にあるインフラの被害が大きい集落などからも2次避難の要請があったとし、被災地に近い場所のホテルや旅館と受け入れに向けた調整を重ねている。

 県は復旧を進めるため、県が派遣する災害ボランティアを27日までの1日あたり170人から28、29日は235人に増やす。6カ所で泥かきなどの作業に当たる。

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 馳浩知事は27日、報道陣に「行方不明、安否不明の方の救助を急ぎたい」と述べた。(土井良典)

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