埼玉県教育委員会は26日、現在の中学1年生が受験する2027年度の公立高校入試について、全受験生が新たに書くことになる自己評価資料の様式や面接の配点などを発表した。学力以外にも多面的な評価につなげ、学校内外の活動の多様化に対応したいという。
27年度入試では、学校側が記入する現在の調査書から「出欠の記録」を削除し、「特別活動等の記録」などは自己評価資料に記載する。
自己評価資料には、中学生活で力を注いだことや自己PRを生徒自身が記入する。自己評価資料は、面接で活用する。面接は全ての生徒に対して実施し、基本点を30点として、学校側が重視する度合いを決める。面接の評価の観点も公表された。
現在は、学校によって部活動の大会成績や生徒会経験などの加点が公表されているが、こうした固定的な評価ではなく、個人に応じた多面的な評価につなげるという。
部活動は学校から地域へ移行が進んでいるため、学校で活動を評価できないという背景もある。
不登校の生徒を対象にした特別選抜では、不利益を避けるため調査書を資料にしない。
新たに導入される共通選抜と特色選抜の組み合わせなど、各高校の選抜実施内容は25年12月に公表される予定だ。
詳細は県のホームページ=QRコード=へ。(杉原里美)