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(29日、プロ野球 埼玉西武ライオンズ0―2千葉ロッテマリーンズ)

 対西武2連戦を控えた27日、ロッテの小島和哉は28日の先発西野勇士と自分たちの役割を確認し合った。

 「しっかり勝って、(次カード先発の)右投手2人につなごう」と。

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 先発ローテーションを変更してまで、この2連戦に自分たちが投げる意味を、小島は当然分かっていただろう。

 無類の「レオキラー」だからだ。左腕は2022年7月19日から西武に負けていない。「たまたま」と謙遜するが、仮に明確な理由があったとしても明かすわけはない。

 この日も、次々とストライクゾーンに投げ込む強気な投球で、7回を無失点。四、七回は走者を背負っても、いずれも併殺で切り抜ける。これも相性の良さなのだろう。

 入団時は自信を打ち砕かれた相手だ。ルーキーだった19年、プロ初登板初先発で2回8失点の黒星スタート。「あのときはもう1、2年で(プロ生活が)終わると思った」

 投球を振り返る野球ノートを付け始め、研究を欠かさない原点になった。苦いデビューを糧に、ロッテのエースへの道を一歩ずつ進んできた。

 これで対西武11連勝。それでも左腕は「上には上がいる」とまた謙遜した。前日に勝った西野は救援を含め、西武戦は14年7月8日から、実に51試合連続で無敗なのだ。「10年負けていないってすごい」

 ともあれ、思惑通りの連勝だ。クライマックスシリーズ進出を争う4位楽天との2連戦を前に、ゲーム差を3に広げた。(平田瑛美)

 吉井監督(ロ) 先発小島について「初回から本当に全力で行ってくれた。なかなか締まった負けられない厳しいゲームでよく頑張ったと思う」。

 岡(ロ) 六回2死三塁から適時バント安打を決める。「なかなか(三塁手が)前にも来ていなかった。2死三塁になった瞬間、(やると)決めた」

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