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 野球のデータ解析を行うネクストベース社でアナリストを務める森本崚太氏は、今季の大谷翔平の打撃について「三振を減らしながら本塁打を増やし、打者のステージがもう一段上がった」と指摘、完成形に近づいたとの見方を示した。

 大リーグではこれまで、打球の速度や角度で長打になりやすい「打球の質」が追究されてきたが、今季からバットスピードを基にしたスクエアアップ率とブラスト率(以下、ス率とブ率)という新たな指標を公開。「スイングの質」も見える化された。

 ス率は打球速度の理論上の最速値に対し、80%以上の速度を記録できた割合で、確実性の高い打者が上位にくる。大谷の三冠を阻んだ首位打者アラエス(パドレス)が43・3%のトップで、大谷は27・5%。ジャッジ(ヤンキース)より上で、長距離打者では高い数字を残した。

 ブ率は一定以上の速さのスイングでどれだけ正確に捉えられたかを示す指標。「最も価値のあるスイング」とされる。大谷はジャッジをやや下回り、メジャー6位の18・4%だった。(共同)

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