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布袋台組のからくり稽古=2024年10月2日、岐阜県高山市、荻野好弘撮影
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 「秋の高山祭」(八幡祭)が9、10日、岐阜県高山市で開かれる。きらびやかな祭り屋台が曳(ひ)き出される町内では、屋台の飾り付けが進み、お囃子(はやし)やからくりの稽古にも熱がこもっている。関係者が願うのは好天だ。

 秋の高山祭に登場する屋台は11台。屋台ごとにある住民組織「屋台組」は9月から「屋台やわい」と呼ばれる飾り付けを進めた。

 鳩峯車(きゅうほうしゃ)組では9月29日、蔵から屋台を出して、仙人が描かれた見送り幕やエキゾチックな図柄の横幕を取り付けた。幕はいずれも豪華な織物で見物客が多い。見送り幕は2枚あり、初日と2日目で取りかえるが、昨年は雨のため初日の「曳き揃(そろ)え」など屋台行事が中止になり、十分に披露できなかった。

 鳩峯車組の責任者、村田浩崇さん(46)は「祭りができるうれしさを感じる。天気が気になります」と取材に話した。

 29日は行神台でも屋台蔵の扉が開いた。通りかかった観光客たちがやわいを見物し、役行者(えんのぎょうじゃ)の飾り人形にカメラを向けた。「いい天気になって多くの観光客に見に来ていただきたい」と責任者の今井久輝さん(48)。

 30日夜、市中心部の町家か…

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