レバノンでのイスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘激化を受け、国連安全保障理事会は10日、米ニューヨークの国連本部で緊急会合を開いた。イスラエル軍の砲撃により、イスラエル・レバノン国境の監視を担う国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の平和維持要員2人が負傷したことが報告され、批判や懸念の声が相次いだ。
国連のラクロワ事務次長(平和活動担当)が、この日未明にUNIFILの要員の負傷について報告。「イスラエル軍の兵士による発砲がその近くの国連の陣地に向けてあり、車両数台と通信システムが損害を受けた」と明かした。前日には同陣地や別の場所でも攻撃があり、カメラや無線中継所などに被害が出たとし「強く抗議した」とも述べた。
これに対し、イスラエルのダ…