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名古屋高等裁判所

 「頂き女子りりちゃん」の名前でSNSで活動し、男性3人から計約1億5千万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた無職渡辺真衣被告(26)側が、懲役8年6カ月・罰金800万円とした名古屋高裁判決を不服として上告した。高裁によると上告は15日付。

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 一審・名古屋地裁は懲役9年・罰金800万円を命じた。高裁は、渡辺被告が被害者に謝罪の意思を示していることや、被害者からだまし取った金を犯罪収益と知りながら、飲食代として受け取った元ホストの男(27)=組織犯罪処罰法違反などの罪で公判中=が、渡辺被告の一審判決後に被害者へ一部を賠償したことなどから、懲役を6カ月減刑した。

 高裁判決によると、渡辺被告は2021年3月~23年8月、「親と縁を切るのに手切れ金が必要」などとうそを言い、男性3人から計約1億5千万円をだまし取った。また、金銭をだまし取る方法を記したマニュアルなどをインターネットで販売し、約1千万円を詐取した名古屋市の女(22)=詐欺罪で有罪が確定=の犯行を手助けするなどした。(渡辺杏果)

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