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廃止が決まった赤穂発電所=関西電力提供

 関西電力は16日、赤穂発電所1、2号機(兵庫県赤穂市、計120万キロワット)を2025年7月末で廃止すると、発表した。設備の老朽化などが理由だという。

 2基は重油や原油を燃料とする火力発電所で、1987年に運転を開始。近年は、電力の需給ひっぱく時に使う調整用電源と位置づけていた。石油から石炭へ使う燃料をかえて設備を活用する案もあったが、費用対効果などの点から断念した経緯もある。再生可能エネルギーの導入などの脱炭素化の流れもあり、同発電所の維持は難しいと判断したという。

 廃止後の敷地は、二酸化炭素を集めて利用、貯蔵する施設(CCUS)や水素など「ゼロカーボン電源」を検討するとした。

 関電は、灯油を燃料とする関西空港エネルギーセンター(大阪府田尻町)を26年3月末で廃止することも既に発表しており、同月末時点で、関電の火力発電所は6カ所に減る。(森下友貴)

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