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新型ハイブリッドシステムを搭載した「クロストレック」=スバル提供
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 「燃費が悪い」と言われてきたスバル車が改善された。同社は17日、トヨタ自動車の新型ハイブリッドシステムを組み込んだSUV(スポーツ用多目的車)「クロストレック」の先行予約を始めた。従来モデルより燃費を約2割向上させた。

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 従来はエンジンが主体で、負担がかかる加速・発進時にモーターが補助する「マイルドハイブリッド」だった。今回は大型のバッテリーで支えることで、低速時は電力のみで走行できる「ストロングハイブリッド」になり、燃費性能が向上した。航続距離は1千㌔超に増えた。価格は未発表。税込み約340万円の現行モデルに40万円程度上乗せされる見込み。

 技術担当者は「『燃費が良ければ』という声を頂くことがあったが、それに応えられる水準になった」。

 クロストレックは、トヨタの技術をベースに、走破性を重視するスバルのシステムを組み合わせた。担当者は「我々で開発すると、とてもじゃないけど短期間で出来なかった」と語る。両社は2005年に資本提携し、トヨタのシステム導入を拡大する方針を示している。(松岡大将)

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