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インド西部のムンバイの空港で2024年2月1日、エアインディアの航空機などを見つめる少年=ロイター

 インドの航空会社の国内・国際線を狙った爆破予告がSNSなどで相次いでいる。地元メディアは21日、「1週間で100件近い事例があった」と報道。近隣空港への緊急着陸を余儀なくされる事案も発生している。いずれも爆発物は発見されていないというが、計約6億~8億ルピー(計約10億~14億円)の損害になるとの推計も出ている。

 地元紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、18日に首都ニューデリーから英国のロンドンに向かっていたビスタラ航空便は、爆破予告の影響でドイツの空港に緊急着陸した。

 商業都市ムンバイ発ニューヨーク行きのエアインディア便は、飛び立った直後に爆破予告を受け、近くの空港に向かった。着陸時の制限重量を超えていたため、燃料の一部を投棄したという。

 航空各社は、緊急の到着時の支払いや燃料代、乗員・乗客の手続き、補償などの出費が発生。在インド日本大使館も16日、爆破予告が相次いでいるとして、滞在者らに注意喚起をした。(ニューデリー=石原孝)

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