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パープレキシティのロゴ=ロイター

 米ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)を傘下に持つ米通信社ダウ・ジョーンズなどは21日、記事の無断使用で著作権を侵害されたとして、生成AI(人工知能)を使った検索サービスを提供する米新興企業パープレキシティを提訴した。AI検索の広がりでサイトの訪問者数が減るとの懸念から、米大手メディアがAI企業への圧力を強めている。

 AI検索では、調べたい内容を文章で問いかけると、リンクの表示でなく、関連するサイトの内容の要約が文章で表示される。ともに米ニューズ・コーポレーションを親会社に持つダウと米タブロイド紙ニューヨーク・ポストは訴状で、パープレキシティがダウなどの膨大な著作物を違法に複写し、収入を奪っていると主張。データ収集の停止と賠償金の支払いを求めた。

 AI運営企業は、「ボット」と呼ばれる自動プログラムを使って報道機関などのサイトの情報を収集する「スクレイピング」をしており、こうして集めたデータをAIの訓練やAI検索に使っている。生成AIは間違った答えを出すことがあり、回答の正確性を高めるには事実に基づいた情報へのアクセスが不可欠となるためだ。

 パープレキシティに対しては…

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