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こぶしを突き上げる支持者=2024年10月15日午前11時39分、東松山市、宮島昌英撮影
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 公示2日前に急きょ共産が候補者の擁立を取りやめた埼玉10区(埼玉県東松山市、坂戸市など)。前回選と同じ自民前職の山口晋氏(41)と立憲前職の坂本祐之輔氏(69)の一騎打ちになった。

 「大変に苦しい選挙。何としてもこの戦い、勝たせてください」

 17日、東武東上線若葉駅前(坂戸市)で約500人の聴衆を前にマイクを握った山口氏は、危機感をあらわにした。隣には、応援に駆けつけた自民の小泉進次郎選挙対策委員長の姿があった。

 山口氏は前回、引退した元衆院議員で父親の泰明氏の地盤を継いで立候補し、約6千票差の接戦を制した。だが今回、「二つの逆風」が吹いている。「一つは裏金問題での自民党への厳しいまなざしで、もう一つは本人のスキャンダル」(陣営関係者)。

埼玉10区の候補者

坂本祐之輔 69 立前(3)[比]

山口晋 41 自前(1)[比]〈公〉

 届け出順。敬称略。年齢は投開票日現在。カッコ内数字は当選回数。[比]は比例区と重複立候補。〈〉内政党は推薦

 山口氏は昨年11月に飲食店…

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