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米田あゆさん(左)と諏訪理さん=2024年10月24日、東京都千代田区、佐々木凌撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士に認定された米田あゆさん(29)と諏訪理(まこと)さん(47)が24日、朝日新聞のインタビューに応じ、月への思いなどを語った。

 ――お二人は米主導の有人月面探査「アルテミス計画」で、日本人で初めて月面に立つ可能性があります。率直に、月に行きたいですか。

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 米田「聞かれれば、もちろん行きたいという答えになります。ただ、道のりというのは簡単なものではなく、決して1人で行けるというのではない。いろいろな人との協力があって、チームで一丸となってめざすものだと強く感じているところです」

 諏訪「月探査はいろいろなプロジェクトの延長線上にあって、日本の総力戦だと思うんですよね。自分が行くか行かないかは大きな問題ではない。やはり日本として、日本人がそこに立つという到達点に向けて一致団結して頑張っていくことが重要だと思います。それを生きているうちに見られるというのは、本当にワクワクすることだと思います」

 ――先輩飛行士とは「誰が月に行くのだろう」というような話はしますか?

 米田「全くしていないですが、日本が開発する月面探査車について、飛行士の目線で技術者と議論する機会では、『どんな探査車になるんだろうね』『これが走る月はどんなところなんだろうね』という話はします」

 諏訪「誰が行くという話はしていないですが、先輩飛行士からは早く一人前になってくれという思いをひしひしと感じます」

 ――月に行って何をしたいですか?

 米田「できるだけ多くの人が…

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