自民党が、派閥裏金問題を受けて非公認になった候補の政党支部へ2千万円の活動費を支給したことに関連し、東京24区から無所属で立候補している萩生田光一氏(61)が24日夜、事務所のX(旧ツイッター)に動画を投稿した。萩生田氏は、2千万円の振り込みを確認したとした上で、「今回の選挙費用として全く使っていない」と強調した。
萩生田氏は、「私が支部長を務める自民党東京都第24選挙区支部の政党交付金専用口座へ、2千万円が選挙公示後の10月16日付で振り込まれたことを確認した」と説明。その上で、党の政権公約も届いていないとし、「党勢拡大の何について一体使用できるのか、非常にわかりにくく誤解を招くものだ。執行部の判断に対して大変疑問を抱いている」と指摘。自身が非公認とされた基準も含めて「首をかしげざるを得ない」と、党執行部を痛烈に批判した。
さらに、党執行部が非公認候補に対する閣僚や党幹部の応援を禁じる一方で、交付金を支給した判断にも「ありがた迷惑な話だ」と突き放し、「あらぬ誤解を招いているため、返金も含めた対応を自民党本部と協議する」と語った。