最初につまずいたのは、高校1年の最初の定期テストだった。憧れて入った、首都圏でも有数の大学進学実績を誇る公立進学校。女性(23)は当時、授業をよく聞き、入念に対策して臨んだが、平均点に届かなかった。
中学時代は常にクラスで上位だった。同様に受験競争を勝ち抜いた同級生と競うのは思ったより大変だと知った。
その公立高校の名前を初めて聞いたのは、中学に入学する直前のことだった。
「首都圏で有数の進学校」「入学するのはとても難しい」。女性が通っていた塾の講師の説明を、母から伝え聞いた。直感的に「絶対、行きたい」と思った。その高校に入学することが目標になった。
女性はやがて、命を絶とうとするまでに追い込まれてしまいます。何が起きたのでしょうか。
進学した公立中では、教員の…