ロシアのウクライナ侵攻から2年が経とうとする2月19日、東京で「日ウクライナ経済復興推進会議」が開かれ、日本政府は官民による支援を約束した。支援策には「地雷・不発弾対策などのための無償資金協力」が含まれている。地雷対策で期待されているのが、埼玉県立浦和高校出身で、東北大学名誉教授の佐藤源之さん(66)の取り組みだ。
佐藤さんは高校時代、陸上部に所属し、400メートルリレーを得意にしていた。「顧問の先生に『高校時代が一番体力がつく時』と言われ、めいっぱい鍛えられた」という。
部活動で培われた体力とともに研究者生活に役立ったのが、高校時代に育んだ「ものづくり力」だった。選択授業に「工芸」があり、後に人間国宝に認定される故増田三男さんが教えていた。増田さんは生徒に「工芸を選択する生徒は手先が器用。歯医者になるといい」と話していたという。
「ものづくり力」を生かして…