子どもが入院した際、親なども一緒に泊まり込んでケアをする「付き添い入院」について、こども家庭庁と厚生労働省は12日、実態調査の結果を公表した。4割の医療機関が「病状などを勘案したうえで、基本的に付き添いをお願いしている」と回答。家族の負担が指摘されるなか、付き添いを求められることが少なくない実態が明らかになった。
小児中核病院など751カ所を対象に2023年度、調査を実施し、349カ所が回答した。「基本的に付き添いをお願いしている」と答えた医療機関は44%。付き添いを求める子どもの条件は「特定の年齢・月齢以下」が79%と最多で、「医療的ケア児」「特定の疾患」「不安が強い」などもあった。
付き添いが難しいことを理由に入院に至らなかったり、転院調整をしたりしたことがあるとの回答は36%だった。
付き添い時に、寝具の貸与をしているとの回答は85%。料金は1日300円以上500円未満が最多だった。食事で利用できるのはコンビニが81%と最多で、給食(病院食)は29%だった。給食提供をしていない理由は、「患者の食事と帳簿などが分けられない」「コストがかかる」などがあった。
81%の医療機関が「看護師…