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JR芸備線の備後落合駅=2024年9月28日、広島県庄原市、矢代正晶撮影

 JR西日本は29日、利用客が特に少ないローカル線の2021~23年度の平均の収支を公表した。対象となった17路線30区間全てが赤字で、赤字総額は233・3億円だった。新型コロナからの回復や経費削減で20~22年度より4・5億円減ったが、同社は「厳しい状況に変わりはない」としている。

 対象は新型コロナ前の19年度に1キロあたりの1日平均利用者数が2千人未満だった区間。管内の在来線全体の約3分の1にあたる。

 赤字額が最も大きかったのは山陰線出雲市(島根県)―益田(同)の30・8億円。紀勢線新宮(和歌山県)―白浜(同)が29・3億円、関西線亀山(三重県)―加茂(京都府)が16・3億円と続く。山口線宮野(山口県)―津和野(島根県)は9・2億円だった。

 費用に対して収入がどれだけ…

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