過去最大となる4万5千人が参加する日米共同統合演習が1日まで南西諸島を中心に行われている。演習名は「鋭い剣」を意味する「キーン・ソード」。台湾有事も念頭に、南西諸島からの住民避難や負傷した隊員を前線から沖縄本島や本州まで移す訓練が中心だ。自衛隊と米軍の有事への即応態勢を整え、日米の部隊間の指揮統制の連携を向上させる狙いがある。
- アジアで武力衝突を防ぐために 問われる日本の外交安全保障
日米共同統合演習「キーン・ソード」は10月23日から南西諸島を中心に日本各地で実施されている。1986年からおおむね2年に1回行われており、今回は来春新設の自衛隊の統合作戦司令部が発足した想定のもと、自衛隊からは隊員3万3千人、艦艇30隻、航空機250機、米軍からは隊員1万2千人、艦艇10隻、航空機120機が参加。豪軍とカナダ軍も訓練の一部に加わった。
中谷元防衛相は10月25日…