不祥事が相次いだ鹿児島県警で1日、野川明輝本部長が離任会見を開き、「不徳の致すところによって事案が引き起こされたところもあった。私としては心残り」と述べた。自身の隠蔽(いんぺい)疑惑も浮上したが、真相はいまも分からないまま。「(県民の疑念を)晴らすまでに至らず、大変申し訳なく思っている」と陳謝した。
会見は午後4時15分から20分間を予定。質問は県警側に事前に通告した項目のみに限られた。野川本部長は原稿に目を落としながら淡々と受け答えした。通告していた質問は10分程度で終了し、県警側は会見を打ち切ろうとした。しかし、記者が続行を求め、予定時間まで質疑が続いた。
野川本部長は「直ちに良い方向に変わるのは難しいかもしれないが、少なくとも前には進んでいくと自負している」と言い残して退室した。
県警では今年に入って現職警…